本日お手伝いしたお葬式のお話です。
数日前、娘様とお孫様がご相談に来られました。
お父様がご心配とのことでした。
親戚がお寺様であり、
葬儀のことをおおまかに説明したところ、
落ち着いた様子でした。
そこでお尋ねしました。
お父様はどんな人なのかを。
現在70代前半。
会社を定年後はビル管理のお仕事をされていたとお聞きしました。
ビールが好きで、車が好きで…と。
でも元々務めていた会社もよくわからず、
他に好物があったのかもよくわからない状況でした。
私はお父様のことをもっと調べてみてはとお伝えしました。
今は食事を取ることも、
お話することもままならない状況とお聞きしましたが、
それでも、その足跡を辿り、
その功績を直接称えてあげることが、
お父様の励みになると思ったからです。
そしてご不幸が起こり、私は再び娘様にお会いしました。
あの相談の後で、
お父様が車の整備士であったこと、
そしてテストドライバーであったことなどが分かったと
教えていただきました。
声を掛けながら、
最後を看取ってあげられたとも仰ってみえました。
通夜式が終わった後、
娘様が大きな器に具だくさんの味噌煮込みうどんを作られ、
故人様にお供えされていました。
お父様が何気にいつも食べていた
具だくさんの味噌煮込みうどんを皆様で召し上がりながら、
思い出話に華を咲かせてみえました。
私はそれを見届けると、すぐに全く別の知人のもとへ向かいました。
その方は、とある車メーカーのディーラーをされてみえる方でした。
私は故人様がそのメーカーの車をこよなく愛されてみえた方だとお伝えし、
車のパンフレットを貰えないかとお願いしました。
すると、「いくつくらいの方?」と質問がありました。
私は70代前半だとお伝えすると、その方は事務所の奥の方へ入って行かれました。
しばらく経つと、
「その年齢の方が現役のころはね…」と説明しながら
私にたくさんの車種のパンフレットを下さいました。
お葬式当日、そのパンフレットをお渡ししましたところ、
その中の1台が愛車であったこと、
そしてよくのせてもらったことや、
他の方に自慢にしてみえたことを思い出され、
また思い出話をたくさん引き出すことができました。

いつも近くにいる方であればあるほど、
その方のことを知っているようで、
まだまだ知らないということもあるみたいですね。
でも、
知れば知るほど、
そして思い出せば思い出すほど、
その偉大さに気づいたお葬式になりました。



