質問:お婆さんが「お爺さんの時はリョウハチだったよ。」と亡くなったお爺さんのお葬儀のことを話すのですが、「リョウハチ」って何ですか?
A:「両鈸」もしくは「両鉢」と書きます。お葬式に「チン・ポン・ジャン」と音を鳴らすことです。詳細を書きますので宜しければお読みください。
この「チン・ポン・ジャン」と音を鳴らすことを「鼓鈸三通(くはつさんつう)」と言います。昔はお葬式を行ったあと、「野辺(のべ)の送り」といって、火葬場や埋葬場所まで柩を担いで連れて行きました。その際、お柩の前を歩く方々が松明(たいまつ)を持ったり、龍の頭を書いた飾りを持ったり、紙吹雪や小銭を入れた篭を回しながら列を作って歩きました。これを「葬列(そうれつ)」と言います。
※紙吹雪や小銭をいれた篭を回しながら歩く由来はこちらと同じです。
⇒質問:親戚の葬儀で柩の周りに「鎌」や「笊(ザル)」が置いてあるのを見ました。いったい何なのでしょうか?
この葬列を行うときに、お柩の周りで音を立てて歩くことがありました。これは故人の徳を讃えるため、故人様を導かれる菩薩をお迎えするため、また故人様の成仏のために鳴らされるとも言われています。
この時使う道具ですが、
「引鏧(いんきん)」※「小鏧(しょうけい)」とも呼ばれます

「太鼓(たいこ)」

「銅鑼(どら)」※「太鼓」の代わりに使われ、この「銅鑼」を「ポン」と表現されることもあります

「鐃鈸(みょうはち)」※「妙鉢(みょうはち)」とも言います

と呼びます。
お葬式の時の「チン」「ポン」「ジャン」とはこの名残です。
お寺様がこの鳴らしものをする時、「引鏧」「太鼓」「鐃鈸」を導師(お葬式のお経を読む中心となるお寺様)から見て左右に対で行う(二人ずつが行う)ことを「両鈸(りょうはち)」もしくは「両鉢(りょうはち)」と呼び、すべて一人ずつの場合は「片鈸(かたはち)もしくは「片鉢(かたはち)」と呼びます。
ちなみに「両鈸・両鉢」の場合は導師を含めて7名、
「片鈸・片鉢」の場合は導師を含めて4名でのおつとめということになります。
もし、導師を含めて2~3名もしくは5~6名ということだと変則の「片鉢」もしくは「両鉢」ということになります。さらに8名以上だとまた違う形式だと思われます。
この人数が多ければ多いほど、お布施の金額も変わってきます。ちなみにどの形式でされるかは、喪家が選ぶものではありません。お寺様からみた故人様の功績をみてされることです。ここを履き違える方が多いのでお気を付けください。ただお布施をご準備されるのは喪家様ですので、ここはお寺様にご相談いただくことをおすすめします。



