2020.05.12
Q&A
質問:焼香のときの「おしいただく」とはどういう意味ですか?
A:そのつまんだお香に“祈り”を込めることだとお聞きしたことがあります。一度、菩提寺様にご自身の宗派の焼香作法とその理由をおききになったらいかがでしょうか。
とある大学で“仏教学”の教授をつとめていた方にお聞きしました。
もともと“おしいただく”とは「モノを目より高くささげて持つ」ことを言います。焼香の際、抹香をつまみ額に押し当てたときに、故人様に対して「よいところへ行ってね」とか「成仏してね」という“祈り”を抹香に込めて、炭や寝かせた線香などの火種に落とします。

浄土真宗の焼香作法では、この“おしいただく”ことをしません。これは浄土真宗の場合、人はお亡くなりになったらすぐに阿弥陀如来のもとに行かれる、つまり人はお亡くなりになったらすぐに成仏するという考え方だからだそうです。では浄土真宗のお葬式で行われる焼香とはどういう意味があるのかと申しますと、お参りする側の身や心を浄化させるという意味でお香を焚くそうです。これはとある東本願寺お寺様が、お通夜の時にお話しされていた法話です。「我々は、必ず汗を搔きます。その体臭をお香の香りで消します。そして心の穢れを消すためにもう一度お香を焚きます。こうして身心ともに清い状態にしてから阿弥陀如来に手を合わせ、故人のことを宜しくお願いしますと念仏を唱えるのです。」
宗派によってその作法には意味が存在します。その意味を分かって行う焼香と、前に焼香された方の様子を見よう見まねで行うのとでは違いますよね。是非自分の菩提寺様にお聞きしその意味を学んでみて下さい。よきお弔いを。

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