質問:「三途の川」って何?「六文銭」って何?
A:「三途の川」とは「この世」と「あの世」の境にある川とされています。「六文銭」はその川を渡してくださる船賃とするお話しとお賽銭とする説とあります。
このお話の前に、「三途の川」には大きく二説あります。
・仏教では「五趣(ごしゅ)」という考え方があります。この世には五つの世界が存在するといわれていました。
天上界はお釈迦様がいらっしゃる世界です。
人間界は今私たちがいるこの世界。
畜生界は動物たちの世界。
餓鬼界は飢えをはじめとする満たされない欲望の世界。
そして地獄の世界。
亡くなられた後、生まれ変わるのですが、生まれ変わる先がこの五つの世界のどこかということだそうです。
この五つの世界の内、畜生界、餓鬼界、地獄界は三悪趣(さんあくしゅ:他にも「三悪道」「三途」ともいわれます)といわれ、
この三悪趣を越え天上界もしくは人間界に行ってもらおうという話しから「三途の川を渡る」というお話しになった説
・此岸(しがん:こちらの世界のこと)と彼岸(ひがん:あの世のこと)の間には川が流れており、渡る場所は3カ所あるそうです。
生前良い行いをしてきた方には金銀七宝で飾られた橋を、
軽い罪人は浅瀬を渡らせます。
重度の罪人はかなり流れが急で波もあり岩が流れてきては体に当たりと大変な思いをするところを渡らせられます。
渡るところが3ヶ所ありところから「三途の川」と呼ばれるようになった説です。

では「六文銭」はと言いますと、こちらも二説あります。
・川を舟で渡るときの渡し賃として必要なお金として考えられる説
・此岸には衣領樹(えりょうじゅ)という樹があり、そこに二人の老夫婦の鬼、脱衣婆(だつえば)と懸衣翁(けんえおう)がみえるそうです。
「三途の川」を渡るとき、この二人の鬼が衣服を剥ぎ取り、衣領樹にかけ、罪の重さを量り、どこを通って川を渡るかを選別されるそうです。
この選別を受ける際に「生前の行いを反省し、仏教に帰依し信心します」という想いで六文をお賽銭としてこの二人の鬼に渡せば、橋を渡らせて頂けるという説です。

どちらのお話しが正しいとか間違っているとかというお話しではありませんが、「三途の川」のお話しと「六文銭」のお話しは繋がっています。
ご自身の宗派の考え方はどちらの説なのかを菩提寺様にお伺いしてはいかがでしょうか。
こうしたお話しをお寺様に伺いすることもまた、仏教に触れることになり、「仏縁」を繋げるきっかけになると思います。



