2019.07.19
Q&A
質問:親戚の葬儀で柩の周りに「鎌」や「笊(ザル)」が置いてあるのを見ました。いったい何なのでしょうか?
A:「鎌」は「ご不幸」というご縁を断ち切るという思いから使用される風習があります。詳細は下を読んでみてください。
柩に「鎌」をぶら下げる風習は全国的にあるようです。

この『ご不幸を断ち切る』というこの風習ですが、
その多くは『ご不幸(1年以内に3件起きたなど)が立て続けに起きた時に行う』という、
条件が揃った時に行う特殊な風習ですが広く知られている風習のようです。
10年以上前になりますが私自身もその風習に携わったことがあります。
柩の周りに麻の紐を巻き、その先に鎌をぶら下げます。ここまでで終わられる地域もありますが、
鎌をぶら下げた紐をそのまま伸ばし、その先に、笊や蓑、もしくは竹箕(たけみ)をつけ出棺の際、引きずって歩きます。


さらにこの蓑や竹箕の上に『硬貨』や『泥』をのせておき、引きずりながら落としながら歩きます。
「蓑」や「竹箕」の上に物を載せて歩けば、特に硬貨や泥などはこぼれます。
では何をしているのかと言うと、
「泥」は「ご不幸」を表し、
そのご縁を減らしていくという願いから使います。
「硬貨」は故人が移動するにつれこぼれます。
餓鬼界の鬼たちがこのこぼれたお金に群がり、故人に近づけなくするという意味で使用します。
「鎌」を使うか否か、その後「蓑」や「竹箕」を使用するかどうか、
そして「泥」を載せるのか「お金」を載せるのか。
その地域の風習にどんな宗派の考え方が影響しているのか、
ちょっとした手がかりにもなり、ご不幸を敬遠したいという、
ごく当たり前な想いから発生した風習といえます。



