質問:友人としてお葬式に伺いました。
前の方の席をご案内されましたが、遠慮しました。
前の方の席は“来賓”とか偉い方の席ですよね?
A:前の方の席は当然「上座」になります。
しかしながら席を案内されたのなら、その案内に従って下さい。
理由は下記の通りです。
まず、「上座」「下座」という場所についてお話します。
前後でいけば祭壇に近い方が「上座」後方が「下座」になります。
また祭壇に向かって右手が「上座」、左手が「下座」です。
“来賓”のような故人様や喪家様が特別な対応をされる方の席は、
やはりこの「上座」に設けることになります。
しかしながら、そうした場所には「来賓席」と書かれた札を立てたり、
その方の名札を貼っておいたりと、明確なご案内がある筈です。
この表示が無い限りはどのお席に座って頂いても大丈夫です。
ここで、質問です。
その“来賓”のご案内なく、すべての席が空いている場合、
あなたならどこに座られますか?
是非、空いている限り、前から順に座って下さい。
理由は2つです。
一つ目は、故人様の気持ちを考えてみたらわかると思います。
故人様からすれば参列される皆様は自分を弔いに、
お別れをしにわざわざ来ていただいている大事な方のはずです。
そんな大事なあなたが、故人様の場所からみて空席の向こうに座っていたらどう思うでしょうか。
私なら少しでも近くに、声が聞こえるような位置に来ていただきたいと思います。
もし自分自身が故人様の立場になったらそのように思いませんか?
二つ目は、後から来られる方のために、後ろの席を空けておく配慮です。
私も席のご案内をすると、よく「あとからくる方の為に前の席は遠慮します」と言われます。
でもよく考えて下さい。
後から遅れてこられた方からすれば、
できれば、できる限り「目立たずに」、そっと席に着きたいものではありませんか。
だとすれば、後ろの席が空いている方が好都合ですよね。
また、そのために自分は席につかずに立って参列されようとする方もみえます。
これはいけません。
「空席があるにも関わらず、立ったまま参列してみえる方がいらっしゃる」となれば、
これほど故人様やご遺族に気を遣わせることはありません。
“相手の立場になってものを考える”ということができれば、
おのずと前から席につくことができると思いますよ。




