質問:“お盆”というと“精霊流し”を思い出すのですが、由来は知りません。どのような意味ですか?
A:“精霊流し”は8月13日にお盆までに亡くなった方の霊をお迎えし、
8月15日に灯篭のついた舟で極楽浄土へと送り出すという行事です。
由来は諸説あるようです。宜しければご覧ください。

中国に「彩舟流し(さいしゅうながし)」という風習があることをご存知でしょうか?
江戸時代、薩摩藩や長崎、琉球などには、
貿易や通訳の仕事をするため中国から「唐通事(とうつうじ)」と呼ばれる方々が来ました。
こうした方々の中には、海を渡る途中でお亡くなりになったり、
日本に来てからお亡くなりになる方がみえ、
こうしたご不幸を弔う方法として用いられたのが「彩舟流し」です。
ちなみにこの「彩舟流し」には2種類あり、
毎年行われる「小流し」と20~30年に一度行われる「大流し」があるそうです。
「小流し」は長さ4メートルくらいの簡易的な模型の舟に供物や人形を載せて海に浮かべます。
「大流し」には帆先など本物そっくりに作った7メートル以上ある模型の船に供物や人形を載せ、
唐人屋敷前の海に浮かべ港の入り口まで小舟で曳いていきます。
「小流し」も「大流し」も、その後、海上で燃やします。
「彩舟流し」は亡くなられた「唐通事」の方々の霊を中国へ送り出すという意味合いがあったそうです。

ここから各地で初盆を迎える御霊(みたま)を極楽浄土へ送るという風習として
「万灯流し(まんとうながし:小舟に提灯を置いて流します)」や
「菰包みの川流し(こもつつみのかわながし:菰は藁で編んだもので供物等を包んで小舟に載せ流すそうです)」、
そして「精霊流し」が起こったといわれています。
長崎の「精霊流し」などはお盆の風物詩になっていますね。
お盆です。
弔い方は様々ですが、
今を感謝し、
手を合わされてはいかがでしょうか。




